フォンガルフ
概要
名称:フォンガルフ (FanGulf)
学名:ナベリウス・ウォークス・グランデ・ルプス (Naberius Vox Grande Lupus)
分布:惑星ナベリウス・森林エリア (Planet Naberius "Forest")
エネミー種別:原生種・討伐対象 (Natives for Subjugation)
撮影
解説
ガルフの亜種であるフォンガルフは複数の大きな角を持ち、狩りの際の攻防の武装としてそれを用いる。フォンガルフの角は骨の変質した器官で、硬化した皮膚で覆われている。主成分はリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸マグネシウム、過マンガン酸フォトニウムである。骨幹の内腔には海綿質の核がある。この核には生命由来のフォトンと自然由来のフォトンの混合された溶液が循環しており、指向性のあるフォトン波を受発信でき、複数の角によって8の字特性をもつ垂直水平に360度の放出調整が可能である。複数のフォンガルフの角のシンクロさせ、それぞれ反射器(リフレクタ)、導波器(ディレクタ)、の素子として働かせる、フォトンアンテナの役割を果たす。接地(アース)を大地にとり、高周波フォトンを得ることによって地上高0m地点であっても、数百キロ圏内での通信が可能となる。
学名にあるウォークスとは「声が大きい」という意味だが、フォンガルフはそのフォトンアンテナとして機能する角によって強力なコミュニケーション能力を有する点が多種族と際立って異なる性質をもっていると言える。ガルフの好む周波数のフォトン波を発振することにより、同じ群れとして率いる事もできる。また狂犬病やジステンパーなどのウィルス性の感染症に対して、その発症を抑える正フォトン波を照射することで体内の抗体を高める事もできる。
強いフォトン抗体を持つフォンガルフではあるが、ダーカー侵食を受けた際には自らの強いフォトン制御機構を狂わされてしまい、非常に攻撃的な行動を行う事となる。ロングコールと呼ばれる高利得のフォトン照射により周囲のエネミーの脳内に受けた波動が頭蓋内の反射(マルチパス)効果によって凶暴性を増す効果を与える。強い吠え声によってエネミーの脅威レベルが増幅されてしまうのである。
考察
ロジオ「ガルフ、フォンガルフの強力なコミュニケーション能力は、我々にとっては技術応用の参考となり得るだけに、ダーカー侵食による脅威化は悲しい事です。この10年もの間、穏やかだった頃のフォンガルフは、森のお医者さんと呼ばれ、他種族の病気にたいしてフォトン照射治療をしたという記録もあるくらいです。地質学の調査をするにあたり自然環境との調和という面において、このエピソードをきいて、私はフォンガルフの事がとても好きになりました」